工場内では一般的に、コンプレッサの圧縮空気の生産量を100%とした場合、そのうち10~20%程度のエア漏れ(ロス)が発生しているといわれています。

しかも実は「エア漏れ」は単純な電気代の話だけには留まりません。SDGsの観点からみても、このエア漏れを防ぐことでCo2排出量を削減するという貢献につながるのです。

今回は、そんなエア漏れについて、エア漏れ箇所の調べ方やエア漏れ対策方法をお伝えしていきます。

エア漏れ対策が重要な理由

これまでエア漏れは生産に直接的な影響がないことから、課題として認識されつつも重要視はされていない存在でした。

ですが、実際のところコンプレッサが稼働している限りずっとエアも漏れ続けるので、「エア漏れ=コストの垂れ流し」と言っても過言ではない構図になっています。

エア漏れが放置されることで起きるデメリットは次の通りです。

  • コスト面でのロス(余分な電気代を消費)
  • 環境面でのロス(Co2を過剰に排出)
  • 機器寿命のロス(過剰に稼働=メンテ時期の早期化)

エア漏れ箇所の調べ方

では実際どうやってエア漏れ箇所を見つけるのかについて解説していきます。

一般的にエア漏れ箇所の探し方としては次の3つが挙げられます。

  1. 石鹸水を使用する
  2. リークチェックスプレーを使用する
  3. 超音波カメラを使用する

ひとつずつみていきましょう。

石鹸水を使用したエア漏れチェック方法

石鹸水を対象の配管にかけて、気体が漏れていないかをチェックする方法です。

石鹸水をエア漏れしている箇所にかけた場合、気泡が発生するのでそこで判断するといった考え方になっています。

目視でエア漏れが見えてわかりやすいのですが、このやり方はJIS規格で認められていない手法でして、信頼性に欠ける面があります。

リークチェックスプレーを使用したエア漏れチェック方法

リークチェックスプレーとは、エア漏れ検知専用のアイテムです。

石鹸水と比較してこちらの良い点はJIS規格に適合していることが挙げられます。

ただ、こちらも石鹸水と同様、そもそもの”アタリ”をつける必要がある点が、工場全体のエア漏れ改善と考えたときに負担となります。

超音波カメラを使用したエア漏れチェック方法

工場全体のエア漏れを根本から解決したいとお考えであれば、超音波カメラを使用することを強くおすすめします。

カメラで工場内を俯瞰することでエア漏れ箇所を特定できることから、”アタリ”をすぐにつけることができます。これであれば作業負担がかなり軽減されます。

しかもここまでの他の手法と違い、作業者の手が届かない場所でもカメラで映すことさえできれば、そこから漏れてるかも確認できる点もうれしいですね。

エア漏れチェックサービスのご紹介

超音波カメラを使えば従来よりも楽にエア漏れチェックができることはわかったけど、カメラを買うほどでもない、もしくはそもそもエア漏れ箇所を探す作業自体に負担がある、といったお客様向けにエア漏れチェックの有償診断サービスをご用意しております。

次のような方にはこちらのサービスがぜひおすすめです。

  • 漏れている場所を特定したい
  • 漏れによる工場全体の損失金額を算出したい
  • 稼働率を考え、年に数回程度だけ漏れを調べたい
  • カメラ導入前に効果を確認したい

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協賛:エースウェルドジャパン株式会社